おおいたクリエイティブ実践カレッジ

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第2期(2018年度)第5回講義を開催しました!

2019.1.25.

平成31119日、大分市の宗麟館にて、県内クリエイターと地元企業で新たなイノベーションを起こす『おおいたクリエイティブ実践カレッジ』第5回講義を開催しました。

昨年度から始まったクリカレですが、今年度より、受講生全員が受講できる「共通講座」に加えて、個々の課題解決やスキルアップを目的に受講する「選択講座」を設け、全5回の実践型講座と地元企業への最終プレゼンを行います。

◯共通講座
日本各地及び各業界にて第一線で活躍している講師を毎回1名お呼びし、クリエイターの力で地域から多様な事業を発信する際のアイデアやヒントをいただきます。

◯選択講座(クリエイター等養成講座/プロデューサ養成講座)
受講生はいずれかの講義を選択し、約半年間に渡り、個々の課題に応じたスキルアップを目指すべく、各講座に分かれて全5回の講義及びワークショップ等を実施します。

2回目となる今回の講師は、共通講座:枌大輔(株式会社corezo)、選択講座はプロデューサーコース:坂口剛氏(株式会社野村総合研究所 )、クリエイターコース:田中淳一氏(株式会社POPS)をそれぞれお招きいたしました。

午前中は共通講座が開かれ「地方創生のためのビジネスデザイン・プロデュースについて」というテーマについて、枌さんに講義いただきました。

<枌大輔氏プロフィール>
1972年福岡県北九州市生まれ。2005年、経済産業省の事業にて、韓国の個人旅行者を九州の和風旅館に集客するポータルサイト「Kyushuro(九州路)」事業を立ち上げ、事業プロデューサーとして従事。
2011年、九州の地域産品専門のネット通販サイトとして、“インターネット版道の駅”「九州ムラコレ市場」事業の立ち上げに携わり、ネット×リアル×電波による地域産品販売の仕掛けを構築。
2016年、株式会社コレゾを設立。Kyushuro Co,.Ltd.の日本支社長に就任。株式会社くまもとDMC」の福岡オフィス代表に就任。TOHOKURO(東北路)事業の展開を開始。

そんな枌氏からは「人間の幸せとは何なのか」という大きなテーマの中で、地方創生の在り方、インバウンドの重要性について学びました。

現在は地域観光開発や地域活性のための事業をされている枌さんですが、独立される前は大手IT企業にお勤めでした。
言われたことだけを訥々と行うのではなく、自ら考え、ビジネス価値が向上するための付加価値を提案することで、独自の地位を確立され、ビジネスデザインプロデューサー」として事業を0からつくり上げられてきました。

新規事業として九州と韓国をつなぐネットワークに関した事業がきっかけで海外インバウンド、集客プラットフィーム、そして集客コンサルティングの機能を持つ「九州路」の事業を戦略的に立ち上げ評判に。
その九州路からの情報により大分の別府・湯布院は韓国からの訪日観光客にとって、人気旅行先へと定着します。
そこからインバウンド業務に携わられておられますが、訪日インバウンド観光客の集客にはゴールデンルート、いわゆるほかとは異なる「特別な体験」をしてもらうことがポイントです。
ただ、そこにコンテンツを用意するだけでなく、実際に足を運んでいただけるインフラの整備も必要不可欠です。
例えば、多言語対応、キャッシュレス対応などの環境整備も行うことで、顧客満足度は高まりリピーターへとつながるのです。
今回の講義を通して「デザイン思考」「ビジネス視点」「その地域だけ」を軸に+αの提案をすることの重要性、そして実例をもとにしたインバウンド観光を重点的に学びました。
九州はアジア圏からの直行便も多く、日本の中でも特にインバウンドとの親和性が高い地域です。
実践できる内容もあったので、今回学んだことを活かしてぜひ実践いただきたいと思います。

<事務局の眼>
今回「人間は幸せなのか」という壮大なテーマから入られた枌さん。
日本の人口は減少する一方で格差社会が広がっていく一方の中で何ができるのか、協働・共存の重要性を枌さんの講義から感じました。
交通インフラの発達によって、益々、世界中の人々の移動が活発化していくことが予想されます。
日本の各地でも、少ないながらも、沢山のインバウンドの新しい切り口が散見されてくるようになりました。
枌さんの取り組んでおられることは、ITを活用しながら、生活を豊かにすることを軸とした事業であり、情報の発信源になっておられることでした。
今後、地元に住むクリエイターの役割はなんなのか。
21世紀最大の産業である、観光産業から、大分のクリエイターの今後の本質的な取り組みの切り口が見えたように感じました。

講師の枌氏による講義

午後からは、受講生自身に選択いただいた講座、プロデューサーコースとクリエイターコースの二つのコースに分かれてそれぞれ講義が行われました。

プロデューサーコースでは、株式会社野村総研の坂口剛氏による、「アイデアを取り巻く環境を把握する」「他社を説得できる資料を作る」をテーマに、情報の整理の方法を中心にお話しいただきました。


 <坂口剛氏プロフィール>*プロデューサー養成講座担当
株式会社野村総合研究所 / 上級コンサルタント。株式会社野村総研入社後、行政の政策立案支援、民間企業の事業開発、地域における創業支援などに従事。また2017年9月1日、自身の出身地である熊本県において、くまモンとともに県民の総幸福量を高める事業「くまラボ・フェロー」の12名に就任。

どんな仕事でもその仕事のアプローチ方法を考えるには周りの取り巻く環境の情報の整理=材料が必要です。その情報が整理で来ていなければ解決する糸口や切り口を見出すことはできません。

切り口はシンプルに捉え直す材料が必要です。
そのため、今回は2軸で切り、整理するワークを行いました。
お題は「九州の各県を2軸で切り整理する」。
様々な切り口で捉えることにより同じ題目にも関わらず結果が異なります。
例えば女子旅すると楽しい県、東京から利便性の高い県、グルメな県。。。。
チームごとでテーマ毎に4象限でマッピングしましたが、それぞれ全く異なるポジションとなりました。
そういった一つの課題に対してポジションを整理することで現状の分散傾向を把握することができ、結果これまでにない着想につながり、ビジネスへと発展させることが可能です。

 

今回坂口さんからは全5回を通して、<これから起こる未来を知る><新規性のアイデアを創出する><アイデアを取り巻く環境を把握する><他者を説得できる資料を作る><アイデアを形にし、事業として組み立てる>計5つのテーマを軸に講義が行われました。
ビジネスのポイントを理解することでビジネスモデルに発展させる手法も学び、充実した講義となったのではないでしょうか。

ワークショップの様子

クリエイターコースでは、株式会社POPSの田中淳一氏による「コンセプトメイキング」をテーマにそもそも何故、コンセプトが重要なのか。という話から、普段から情報ソースを得ることをルーティン化することや課題に対して徹底的に調べる重要性についてお話いただきました。

 <田中淳一氏プロフィール>*クリエイター等養成講座担当
株式会社POPSクリエイティブ・ディレクター/東北芸術工科大学非常勤講師。広告代理店在職中、ほぼ全業種の大手企業のCRを担当。松山市、鳥取市、沖縄県今帰仁村、福岡県須恵町、宮城県登米市などのシティープロモーション、愛媛県の養殖魚ブランディング、茨城県のグローバルPR、今治タオルの商品企画など、現在20都道府県以上で地方自治体のブランディングを担当。国内外国際広告祭の審査員歴、受賞歴、各地での講演実績多数。

前回までの振り返りと、各自提出してくれた課題を田中講師が一ずつ、添削していく流れで始まりました。
各受講生の個性の溢れたシートに対して、田中講師が客観的な視点と、クリエイティブな視点の両側面から、質問を行い、各受講生の提出内容がよりよくなるように、方向性を調整する時間になりました。
受講生の中には、まとめた内容に対しての講師らの指摘から、新たな発見があった方も多く本当に特別な時間になったように思います。

次回の2月9日の10時からは、本課題に対する5分プレゼンの実施をします。
各自が、これまで学び取った内容を基に、6ページ程度のスライドにまとめてプレゼン致します。
当日は、県庁の乾しいたけ振興の担当者さまにも、聴講いただき、実際本当によりよい企画があった場合については、今後の活動に繋いでいただくような場所を考えています。
午前中実施のクリエイター等要請講座のプレゼン発表については、一般の方もご覧いただけますので、もしご興味ある方がいたらご連絡いただけたらと存じます。

 

<事務局の眼>
両コースとも、2月の企業へのプレゼンテーションを見据え、濃度の濃い講義が繰り広げられました。
初回から5回に渡りコンセプトメイキングやアイデアをビジネスにするための手法を学びました。
来月はいよいよ最終回。これまで積み重ねた学びを活かした企業へのプレゼンテーションが行われます。
受講生、提案企業共に有意義な時間になればと思っております。
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<地元参画企業(五十音順)>
有限会社 家具の丸高
有限会社 カネサダ横尾木工所
株式会社 クマガエ
株式会社 高田魚市場
株式会社 涛音寮(とういんりょう)

<会場協力> 
宗麟館

<公式Facebookページ>
おおいたクリエイティブ実践カレッジ 

主催:大分県(商工労働部経営創造・金融課)

企画運営・記事作成:株式会社Barbara Pool