おおいたクリエイティブ実践カレッジ

メニュー

第2期(2018年度)第4回講義開催しました!

2018.12.5.

平成30年12月1日、大分市の大分県立芸術文化短期大学にて、県内クリエイターと地元企業で新たなイノベーションを起こす『おおいたクリエイティブ実践カレッジ』第4回講義を開催しました。

第4回カレッジ参加者による記念撮影

昨年度から始まったクリカレですが、今年度より、受講生全員が受講できる「共通講座」に加えて、個々の課題解決やスキルアップを目的に受講する「選択講座」を設け、全5回の実践型講座と地元企業への最終プレゼンを行います。

◯共通講座
日本各地及び各業界にて第一線で活躍している講師を毎回1名お呼びし、クリエイターの力で地域から多様な事業を発信する際のアイデアやヒントをいただきます。

◯選択講座(クリエイター等養成講座/プロデューサ養成講座)
受講生はいずれかの講義を選択し、約半年間に渡り、個々の課題に応じたスキルアップを目指すべく、各講座に分かれて全5回の講義及びワークショップ等を実施します。

2回目となる今回の講師は、共通講座:有井誠(株式会社Unsung&Web)、選択講座はプロデューサーコース:坂口剛氏(株式会社野村総合研究所 )、クリエイターコース:田中淳一氏(株式会社POPS)をそれぞれお招きいたしました。

午前中は共通講座が開かれ「日本のものづくりとデジタルマーケティング」というテーマについて、有井さんに講義いただきました。

<有井誠氏プロフィール>
新卒で外資系大手コンサルティング会社へ就職。
企業コンサル業務の中で、デジタル領域を主に専門として活動。またソーシャルメディア領域にて専門性を蓄積。退社後の2016年、「SMART DIYs」(実兄経営)の個人向けレーザーカッターのクラウドファンディング実務をサポート。超ニッチ向け市場の商品WEBマーケティングを担当し、過去最大(当時)の約6,011万円のファンディングに成功。現在は、日本の国産消費財×D2Cで世界と戦える商品づくりを進行中。

 

大変興味深い経歴をお持ちの有井氏。
大学時代はAIの研究を行い、卒業後は大手外資コンサルティング会社にて領WEBマーケティングの領域の第一線で活躍されていました
現在は自身がメーカーとして商品を販売しながら、日本のものづくりや中小の企業こそデジタルマーケティングを活用すべきという想いで様々な企業のデジタルマーケティングのアドバイザーとしてもご活躍されています。

そんな有井氏からは「デジタルの手法にふりまわされない」「目の前の人に買ってもらうための戦略からスタートする」「集客から購入の導線を戦略的に設計する」ことの重要性を学びました。
実際その3つを戦略的に展開し、結果2016年にレーザープリンターという商材にて、クラウドファンディングで成功されました。

成功のための導線は、仲間集めを行うためのサービスの選び方、商品を購入したいと思ってもらえるためのデザインにいたるまで、大変ち密に設計されています。
デジタルマーケティングの最大のメリットは時間や空間に左右されないことです。
そのため、有井氏がクラウドファンディングを始める際にはアメリカで成功された事例をリサーチし、何が成功のカギとなったのかをとことん探されたそうです。
その中で自身の扱う商材と相性のいいアプローチ方法を展開した結果、当初の目標をはるかに上回る売り上げを達成しました。
デジタルにおけるサービスやツール、手法があふれるほどある中で、しっかりと見極め、戦略的に自分の企画やプロジェクトに絡めることの重要性を学びました。

<事務局の眼>
前回は「日本のモノづくり」についてバイヤー目線で、どういった視点で商品開発すべきかを学び、今回はその商品を、デジタルマーケティングを用いてどのように販売するかを学びました。
これからどのクリエイターにも必ず必要となるデジタルマーケティングの領域。
苦手意識がある方も多いと思いますが、しっかり見極めながら活用していただきたいと思います。

講師の有井氏による講義

 

午後からは、受講生自身に選択いただいた講座、プロデューサーコースとクリエイターコースの二つのコースに分かれてそれぞれ講義が行われました。

プロデューサーコースでは、株式会社野村総研の坂口剛氏による、「アイデアの形にし事業として組み立てる」をテーマに、具体的な創出方法についてお話いただきました。
 <坂口剛氏プロフィール>*プロデューサー養成講座担当
株式会社野村総合研究所 / 上級コンサルタント。株式会社野村総研入社後、行政の政策立案支援、民間企業の事業開発、地域における創業支援などに従事。また2017年9月1日、自身の出身地である熊本県において、くまモンとともに県民の総幸福量を高める事業「くまラボ・フェロー」の12名に就任。

新しい商品やサービス、事業をアイデアのみで組み立ててもいい結果にはなりません。可能性のある領域を探り、攻めるべき領域を自ら特定するためのワークを行いました。
テーマは「面白いと思う事業とその面白さの理由」。
まず事例をいくつか共有いただき、前提や常識を疑い、逆の発想をする考え方や、不足している技術や技能を誰かと補いながらひとつの事業を創り上げることで新しい価値を生み出している事例についてお話いただきました。

その後、与えられたテーマから、その企業の事業の何が面白いのかを考え、面白い事業を生み出すための思考を繰り広げるワークをチームで行いました。

ワークショップの様子

クリエイターコースでは、株式会社POPSの田中淳一氏による「コンセプトメイキング」をテーマに、そもそも何故、コンセプトが重要なのか。という話から。普段から情報ソースを得ることをルーティン化することや課題に対して徹底的に調べる重要性についてお話いただきました。

 <田中淳一氏プロフィール>*クリエイター等養成講座担当
株式会社POPSクリエイティブ・ディレクター/東北芸術工科大学非常勤講師。広告代理店在職中、ほぼ全業種の大手企業のCRを担当。松山市、鳥取市、沖縄県今帰仁村、福岡県須恵町、宮城県登米市などのシティープロモーション、愛媛県の養殖魚ブランディング、茨城県のグローバルPR、今治タオルの商品企画など、現在20都道府県以上で地方自治体のブランディングを担当。国内外国際広告祭の審査員歴、受賞歴、各地での講演実績多数。

本日のクリエイターコースのテーマは、「アイデアメイキング」。
前回までは、コンセプトとはなにか。そして作り方を学んできました。 ※コンセプトとは、「課題に対する企画(ソリューション)の基盤となる指針」
今回は、コンセプトを設計し、具体的なアイデアに落とし込む 田中講師独自の方法論を学びました。
講義中にも、田中講師から、「コンセプトの内容に則ったアイデアでないといけない」。コンセプトとアイデアの違いについては、下記でご説明いただきました。
●コンセプトは、企画(ソリューション)の基盤となる指針
●アイデアは、具体的なソリューション施策
そして、これらの構築スキルは、特異な才能というよりも、 トレーニングによる後天的なものでもあるので、本講義でも田中講師の関わった事例から、 解説を実演いただきました。 ※トレ−ニング方法は、色々ありますが、今回講義では、デコンストラクションを採用。 デコンストラクションとは、アウトプットからコンセプトへと遡る、 クリエイティブ発想のトレーニング法。
受講生の皆さまには、年明けの次回講座までに本講義内容を通じて得たスキルを基に新たな宿題を出しております。
年明けの受講生の皆さまからのコンセプトからの具体的なアイデアの創出は、非常に楽しみです。

ワークショップの様子

<事務局の眼>
今回の講義は、クリエイターのスキルにおける最も大事な要素だと聴講しながら強く感じ ました。コンセプトで相手と合意を得ることで、アイデアがより伝わりやすくでき、自身や相手の好き嫌いの判断ではなく、本当に相手にとって必要なものを導き出すことができます。そして、実際 の現場でも本当に大切な所で常々起こっているので、事務局としても非常に改めて勉強になりました。 また、本当に嬉しいことに、既に自身の仕事にこの講座での学びを活かして活動しているというお 話を受講生からいただきました。”実践”という言葉に、事務局としてもこだわりを持って いるので、受講生の皆さまにどんどん活かしていただけるようにフォローも含めて進めて いきたいと思います。


早いもので今年最後のカレッジでした。
来年からは急ピッチで企画を仕上げる必要があります。
今後も足を緩めることなく、学んだことを生かした企画書を完成いただきたいと思っています。
――――――――――――――――――――――――――――――――― 

<地元参画企業(五十音順)>
有限会社 家具の丸高
有限会社 カネサダ横尾木工所
株式会社 クマガエ
株式会社 高田魚市場
株式会社 涛音寮(とういんりょう)

<会場協力> 
大分県立芸術文化短期大学 

<公式Facebookページ>
おおいたクリエイティブ実践カレッジ 

主催:大分県(商工労働部経営創造・金融課)

企画運営・記事作成:株式会社Barbara Pool