おおいたクリエイティブ実践カレッジ

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第2期(2018年度)第3回講義を開催しました!

2018.11.16.

平成301110日、大分市のホルトホールにて、県内クリエイターと地元企業で新たなイノベーションを起こす『おおいたクリエイティブ実践カレッジ』第3回講義を開催しました。

昨年度から始まったクリカレですが、今年度より、受講生全員が受講できる「共通講座」に加えて、個々の課題解決やスキルアップを目的に受講する「選択講座」を設け、全5回の実践型講座と地元企業への最終プレゼンを行います。

◯共通講座
日本各地及び各業界にて第一線で活躍している講師を毎回1名お呼びし、クリエイターの力で地域から多様な事業を発信する際のアイデアやヒントをいただきます。

◯選択講座(クリエイター等養成講座/プロデューサ養成講座)
受講生はいずれかの講義を選択し、約半年間に渡り、個々の課題に応じたスキルアップを目指すべく、各講座に分かれて全5回の講義及びワークショップ等を実施します。

第3回目となる今回の講師は、共通講座:永田宙郷(株式会社イクス)、選択講座はプロデューサーコース:坂口剛氏((株式会社野村総合研究所 )、クリエイターコース:田中淳一氏(株式会社POPS)をそれぞれお招きいたしました。

午前中は共通講座が開かれ「地域産業の紡ぎ方」というテーマについて、永田さんに講義いただきました。

<永田宙郷氏プロフィール>

1978年福岡県生まれ。金沢21世紀美術館勤務、デザイン事務所勤務を経て、株式会社イクスに入社。東京の事務所を拠点に、アート・伝統工芸の分野から、企業の新規事業開発まで、幅広い分野において課題を解決するプランデザインと、デザインディレクションやグラフィックデザインを中心とした活動を行う。2011年より、「ててて見本市」を主催。“中量生産・手工業”をコンセプトに掲げ、中小規模メーカーのサポートを行う。

「隣の方と自己紹介を交えながらこの講義に何を期待するかお話ください」という永田氏の声かけから始まった講義。

テーマは「地域産業の紡ぎ方」。

紡ぎ方にはさまざまな手法がある中で、まずはその前段階の目的を定めること、目的を明確にすることの重要性についてお話いただきました。

クライアントや販路先と目的を明確にし、共有できていないと物事の判断はすべて個人の主観でしかなくなってしまいます。

目的があることで、できあがった商品の何がよかったか、何がダメだったか、次につなげるにはどうすればいいか、不足している部分は何なのかを検証することができるのです。

更にバイヤーとしての目線も持ち合わせている永田氏からは「独自性」「テーマとの合致」「本体とパッケージのデザイン」「商品構成」「価格適正」というハードやマーケティングの側面の他「メーカーの熱意」「オーダー利便性」「自前の情報発信力」というソフトな面も含め8つの視点を持つことの重要性についてお話いただきました。

リアルなバイヤーの目線でのお話は大変興味深く、受講生も興味津々であっという間の90分でした。

<事務局の眼>

講義の冒頭に永田氏が隣同士で語り合うことを促した意図は、その質問や答えた内容が重要なのではなく「人それぞれの視点を知り共有する」ことの重要性を気づかせるためのフックだと感じました。

自分だけでは気づかなかった、思いつかなかった考え方をお互いが話し合うことで、新たな学びへと繋がります。様々な視点で物事を捉えることや、その視点に対する問いをこの講義を機に意識してもらえたらと思います。

講師の永田氏による講義

午後からは、受講生自身に選択いただいた講座、プロデューサーコースとクリエイターコースの二つのコースに分かれてそれぞれ講義が行われました。

 

プロデューサーコースでは、株式会社野村総研の坂口剛氏による、「アイデアの創出方法を体得する」をテーマに、具体的な創出方法についてお話いただきました。


 <坂口剛氏プロフィール>*プロデューサー養成講座担当
株式会社野村総合研究所 / 上級コンサルタント。株式会社野村総研入社後、行政の政策立案支援、民間企業の事業開発、地域における創業支援などに従事。また2017年9月1日、自身の出身地である熊本県において、くまモンとともに県民の総幸福量を高める事業「くまラボ・フェロー」の12名に就任。

前半ではプレゼンテーションをする相手の特徴の見定め方について、後半では「現在の事象から確定している未来、そしてそこから考えらえる現象を予想し、そこから事業のアイデアを生み出す」ための実践型ワークショップをチームで行いました。

チームの発表時には、一つの確定している未来から考えられる現象をひたすら考えるチームや、いろんな事象から様々な未来を予測し多面的なアイデアを生み出すチーム等様々な着眼点で独創的なアイデアが生まれました。

一つの軸をおいて0→1のアイデアを創出するための方法論について実践を交えてお伝えいただきました。

  ワークショップの様子

クリエイターコースでは、株式会社POPSの田中淳一氏による「コンセプトメイキング」をテーマに、そもそも何故、コンセプトが重要なのか。という話から。普段から情報ソースを得ることをルーティン化することや課題に対して徹底的に調べる重要性についてお話いただきました。

 <田中淳一氏プロフィール>*クリエイター等養成講座担当
株式会社POPSクリエイティブ・ディレクター/東北芸術工科大学非常勤講師。広告代理店在職中、ほぼ全業種の大手企業のCRを担当。松山市、鳥取市、沖縄県今帰仁村、福岡県須恵町、宮城県登米市などのシティープロモーション、愛媛県の養殖魚ブランディング、茨城県のグローバルPR、今治タオルの商品企画など、現在20都道府県以上で地方自治体のブランディングを担当。国内外国際広告祭の審査員歴、受賞歴、各地での講演実績多数。

そして前回課題として提出された「大分のしいたけ」をテーマにしたコンセプトメイキングを一人一人発表し、田中氏が丁寧にフィードバックをされました。

受講生のレポートは自分自身で調理をした感想を盛り込んだ内容であったり、しいたけの魅力をPRする視点で捉えていたりと個性的で、おもわずくすりと笑ってしまうような内容もありました。

田中氏からはどうしてこのコンセプトに至ったのか、その根拠と視点を持つこと、そして世の中、時代の客観的にとらえた考察に対して主観的な視点を加えることで更にいいシートに仕上がるのではという考察をいただきました。

ワークショップの様子

<事務局の眼>

両コースとも、受講生がワークショップ重ねるごとに思考が整理されていると感じます。咀嚼しながら自分のクリエイティブに活かしてまさに実践しているなという印象でした。

コンセプトを丁寧に作り上げ、先方にご説明できるスキルを身につけることが、今よりもステップアップしてのクリエイター活動の一歩につながると確信しています。

 2月のプレゼンテーションでの提案発表もいよいよ近づいてきました。今回はチーム戦、個人戦それぞれ受講生の希望を踏襲し課題取り組んでいただきます。既に具体的なイメージのある方もそうでない方も、これらの経験を通じて、受講生が大きくスキルアップしていくとともに、地元企業と地元クリエイターによる新たなイノベーションの創出を目指していきます。

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<地元参画企業(五十音順)>
有限会社 家具の丸高
有限会社 カネサダ横尾木工所
株式会社 クマガエ
株式会社 高田魚市場
株式会社 涛音寮(とういんりょう)

<会場協力>
ホルトホール

<公式Facebookページ>
おおいたクリエイティブ実践カレッジ 

主催:大分県(商工労働部経営創造・金融課)
企画運営・記事作成:株式会社Barbara Pool