第3期(2019年度)第6回講義(最終プレゼン)を実施しました!

令和2年年2月22日、宗麟館にて、県内クリエイターと地元企業で新たなイノベーションを起こす『おおいたクリエイティブ実践カレッジ』最終回を開催しました。
3年目となった本事業ですが、1年目、2年目を経て、ますますパワーアップしたカリキュラムを準備しております。
・プロジェクトや課題を俯瞰で捉えるためのプロデューサー視点を学ぶ
・コンセプトメイキングを学び個のクリエイタースキルを高める
・売り場・消費者目線からプロダクト開発の仕組みを理解する
主に3つの切り口で実践的なカリキュラムを展開していきます。
<講師プロフィール>
*坂口剛氏
株式会社野村総合研究所 プリンシパル。株式会社野村総研入社後、行政の政策立案支援、民間企業の事業開発、地域における創業支援などに従事。また2017年9月1日、自身の出身地である熊本県において、くまモンとともに県民の総幸福量を高める事業「くまラボ・フェロー」の12名に就任。
*田中淳一氏
株式会社POPSクリエイティブ・ディレクター/東北芸術工科大学非常勤講師。広告代理店在職中、ほぼ全業種の大手企業のCRを担当。松山市、鳥取市、沖縄県今帰仁村、福岡県須恵町、宮城県登米市などのシティープロモーション、愛媛県の養殖魚ブランディング、茨城県のグローバルPR、今治タオルの商品企画など、現在20都道府県以上で地方自治体のブランディングを担当。国内外国際広告祭の審査員歴、受賞歴、各地での講演実績多数。
*永田宙郷氏
金沢21世紀美術館、デザイン会社を経て、タイムレス設立。地域産業・伝統工芸から大手企業の新規事業開発まで、幅広く課題解決型デザインを中心とした活動を行う。2012年より「ててて見本市」を共同主宰。
いよいよ最終回。プレゼン前には、本カレッジ企画運営を担当するプロデューサー・大森愛(株式会社Barbara Pool)より、改めて本カレッジの企画趣旨について説明し、午前は企業に向けてのプレゼン、午後はかぼすを題材にした企画の発表を行いました。
午前の部はおおいたクリエイティブ実践カレッジの受講生全8チームが、半年間の集大成として地元企業の方に向けたプレゼンを行いました。
まず1社目は[有限会社 糀屋本店様]に対し1チームがプレゼンを行いました。
既存商品を組み合わせて作る新商品の提案でした。これまでとは違うターゲットで、新たなマーケットが展開できそうな企画でした。
2社目は[シェルエレクトロニクス株式会社様]に対し2チームがプレゼンを行いました。
1チーム目は医療機器分野への新規参入と、「スムーズにアシストする」をブランドコンセプトとした新商品提案を行いました。2チーム目は、潜在ユーザーの存在に目を向け、認知拡大に重点を置いた企画でした。提案の一つのクラウドファウンディングは、アップサイクル商品を返礼品にするというユニークな内容でした。
3社目は[S.S.DESIGN様]に対し1チームがプレゼンを行いました。
お客様と地域がWIN-WINになるサービスとして、プラットフォーム型サービスの提案を行いました。これまでS.S.DESIGN様が看板業界で培ってきたデザイン・印刷のリソースを生かした提案となっていました。
講師からは、プラットフォーム型の新提案で、S.S.DESIGNさんの新しい収益の柱が立つのではないか、数字の根拠のある事業提案であるところも良い、というコメントをいただきました。
4社目は[有限会社 佐藤防水店様]に対し2チームがプレゼンを行いました。
1チーム目は、佐藤防水店様のこれまでの歴史を振り返り、テント屋さんとして強みである「縫う」に焦点を当てた商品の企画提案でした。
2チーム目は、佐藤防水店様の様々な事業を、「つなぐ」をコンセプトにしたプロダクトの提案でした。2チームとも、全く異なる着眼点からの企画で興味深いプレゼンでした。
最後となる社目は[宝来家旅館様]に対しプレゼンを行いました。
旅館のある地域のリサーチや現在抱えている課題を徹底的に洗い出し、3つの柱からなる事業を提案されました。
地域全体を巻き込む壮大なプレゼン内容ではありましたが、補助金の活用など現実的なラインも抑えられていて提案された企業の方も評価されていました。
午後の発表は「おおいたのかぼすの消費量を増やすプロモーション」をテーマに受講生が個人で考えたアイディアの発表を行いました。
YOUTUBEを使った企画や、食べることではなく、かぼすの持つ美容成分や育てることに着目した企画など、様々な切り口からの企画が盛りだくさんでした。
丁場ではありましたが、一つの企業や果物(かぼす)から、多種多様な企画やアイディアが生まれ、どの企画をとっても受講生一人一人の個性や想いの詰まったプレゼンでした。とても聞き応えのある素晴らしい内容のものばかりでした!
その後、半年間ご協力いただいた企業の皆さんと、講師の坂口講師・田中講師・永田講師から講評の言葉をいただきました。
講師の方々も受講生のクリエイティビティ溢れるプレゼン内容に大変評価されていました。
最後に、約半年間に渡る本カレッジを終了した証として、また今後も大分県内のクリエイティブ産業の向上と各クリエイターのさらなる活躍を祈念し、大分県商工労働部 高濱氏より修了証の授与が行われました。
令和元年度の『おおいたクリエイティブ実践カレッジ』としてはこれで終了となります。
改めまして、ご参画いただいた地元企業5社の皆様、そして講師の方々には感謝を申し上げます。また、受講生の皆様も本当にお疲れ様でした!
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<地元参画企業(五十音順)>
S.S.DESIGN
佐藤防水店
シェルエレクトロニクス
糀屋本店
宝来家
<会場協力>
宗麟館
<公式Facebookページ>
おおいたクリエイティブ実践カレッジ
主催:大分県(商工労働部経営創造・金融課)
企画運営・記事作成:株式会社Barbara Pool