おおいたクリエイティブ実践カレッジ

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第3期(2019年度)第5回講義を開催しました!

2020.2.4.

令和2年年1月25日、宗麟館にて、県内クリエイターと地元企業で新たなイノベーションを起こす『おおいたクリエイティブ実践カレッジ』第5回講義を開催しました。
3年目となった本事業ですが、1年目、2年目を経て、ますますパワーアップしたカリキュラムを準備しております。

・プロジェクトや課題を俯瞰で捉えるためのプロデューサー視点を学ぶ
・コンセプトメイキングを学び個のクリエイタースキルを高める
・売り場・消費者目線からプロダクト開発の仕組みを理解する
主に3つの切り口で実践的なカリキュラムを展開していきます。

<講師プロフィール>
*坂口剛氏
株式会社野村総合研究所 プリンシパル。株式会社野村総研入社後、行政の政策立案支援、民間企業の事業開発、地域における創業支援などに従事。また201791日、自身の出身地である熊本県において、くまモンとともに県民の総幸福量を高める事業「くまラボ・フェロー」の12名に就任。

*田中淳一氏
株式会社POPSクリエイティブ・ディレクター/東北芸術工科大学非常勤講師。広告代理店在職中、ほぼ全業種の大手企業のCRを担当。松山市、鳥取市、沖縄県今帰仁村、福岡県須恵町、宮城県登米市などのシティープロモーション、愛媛県の養殖魚ブランディング、茨城県のグローバルPR、今治タオルの商品企画など、現在20都道府県以上で地方自治体のブランディングを担当。国内外国際広告祭の審査員歴、受賞歴、各地での講演実績多数。

*永田宙郷氏
金沢21世紀美術館、デザイン会社を経て、タイムレス設立。地域産業・伝統工芸から大手企業の新規事業開発まで、幅広く課題解決型デザインを中心とした活動を行う。2012年より「ててて見本市」を共同主宰。

 

まずは、前日行われた、おおいたクリエイティブ実践カレッジスピンオフイベントの振り返りと共有を行いました。
スピンオフ企画ではプロダクトデザイナーの鈴木元さんが「デザインとは?」をテーマにお話をしてくださいました。

中でも印象的だったのは、鈴木元さんご自身がこれまで自分がしてきたデザインは、「違和感を探して正す」ことだったと仰っていたことや、「分かる」デザインよりも「分からない」デザインの方が良いのではという文脈の中で、
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なるべくたくさんの要素をからめ合わせる。
ほどけない「かたまり」をつくる。
言葉にできないものは真似できない。
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と話されていたことでした。
とくにこの日に実際にお話を聞かれた受講生は、鈴木元さんのお話にとても刺激を受けたのではないでしょうか?

スピンオフ企画のダイジェストをお伝えした後は、各チームに別れてのミーティングタイムとなりました。
真剣な表情で議論をしたり、笑顔でアイディアをだしあったりとチームによって表情も様々です。事務局も交えて熱い議論を交わしました。


午後は田中講師の講義、最終回に向けての“プレプレゼン”を行いました。
今回の課題テーマは「かぼすの全国(特に首都圏)での認知度を上げること」です。大分はかぼすの日本一の生産地として有名ですが、そのほとんどが県内で消費されることから、他の柑橘系と差別化し、如何に大分県以外に販路を広げられるかが重要なポイントになります。ターゲットは20~30代、手段はテレビ・ラジオ・新聞・雑誌広告以外です。

2枚から成る企画シートをもとに12分でのプレゼンを行いました。
コンセプト〜企画まで2分で話を終えるのは短いと感じるかもしれませんが、実際のプレゼンでは短時間で話をしなくてはいけない場合もあります。どんな風に説明するのかは自由、そこも受講生の手腕が問われます。

かぼすを用いて街全体で盛り上げるような企画や、「首都圏」という場所ならではの企画などどれも個性的で魅力的な内容ばかりでした。

受講生全員の発表後、田中講師が改めて企画を考える時のポイントお話をしてくださいました。

・良い企画とは“真実と発見”が同居していること、端的でありながらアイディアが潜んでいること良くない企画は、単なるオリエンシートの要約や言い換えに留まってしまっているもの

・コンセプトは指針で、アイディアは具体的なソリューション企画である
 コンセプトがまず先にあり、そのアウトプットとして企画があること。
 一番伝えたいことがコンセプト、それを伝えるのが企画。

 この順序は逆にしてはいけない。

受講生の皆さんにはこの日の発表を通して感じたことを糧に、次回までにさらにブラッシュアップされると思いますので、最終回のプレゼンが今から楽しみです!

 

続いて、坂口講師より、企業提案の情報及び情報共有事項をお話いただきました。
立候補制でいくつかのチームが現在考えている企画の経過の発表を行い、坂口講師よりフィードバックをいただきました。

坂口講師からは主に「企業はもちろん、企画している自分自身もやりたいと思える企画内容か」「その事業モデルを取り組む社会的な意義は何か」といったような専門的なアドバイスやご意見をいただきました。
企画に集中するとついミクロな視点で掘り下げがちですが、改めてその企画を俯瞰(坂口講師の以前の講義でも”視点”と”視座”についてお話いただきました)でみることによって足りないパーツが見えてくることもあります。
鋭い質問もあり、チームにとっても改めて企画を見直すいい刺激になったのではないかと思います。

最後の永田講師の講義は場所をアジトに移して行いました。
永田講師の講義では「かぼす」の商品の販売促進を促すためのプロダクト及び新たな販路提案です。発表を始める前に、4つのポイントをおさえたプレゼンをというアドバイスをいただきました。

  • 現状把握
    既存の商品の魅力をどう捉えたか?
  • 販売先設定
    どの販路がこの魅力を活かせると思ったか?
  • 商品企画
    弱いところや強いところをどう変えますか?
  • 商品提案
    目標販路にあった商品はどんなものになるか?

さらに、お客さんが手に取る瞬間までをデザインできるか?というところが今のモノづくりに欠けている部分であり、どういう売り場でどういう風に選ばれる商品をつくるか、ということを売り場から逆算して考えるべきだいうお話もいただきました。

受講生の提案の中には思いがけないクロスセルの販路や、商品は変えずパッケージで勝負する提案、その先のプロモーション提案まで多種多様な企画があり、大変聞き応えのある内容でした。
今回課題として商品をご提供いただいた、かぼす本家の星野社長も「面白い」「そういう発想もあったのか」と大変興味深く聞き入っていらっしゃいました。

 

次回はいよいよ最終回。
コンセプトメイキング、事業の考え方を半年間かけて学んだ集大成となります。
試行錯誤して作り上げた企画をそれぞれプレゼンいただきます。
参画企業はもちろんのこと、一般聴講もあるのでいつもとは違った空気の中でのプレゼンとなりますが、ぜひ受講生には思いの丈を伝えていただければと思います。

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<地元参画企業(五十音順)>
S.S.DESIGN
佐藤防水店
シェルエレクトロニクス
糀屋本店
宝来家

<会場協力> 
宗麟館

<公式Facebookページ>
おおいたクリエイティブ実践カレッジ 

主催:大分県(商工労働部経営創造・金融課)
企画運営・記事作成:株式会社Barbara Pool