おおいたクリエイティブ実践カレッジ

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第3期(2019年度)第2回講義を開催しました!

2019.10.22.

令和元年年921日、大分市のホルトホールにて、県内クリエイターと地元企業で新たなイノベーションを起こす『おおいたクリエイティブ実践カレッジ』第2回講義を開催しました。

3年目となった本事業ですが、1年目、2年目を経て、ますますパワーアップしたカリキュラムを準備しております。

・プロジェクトや課題を俯瞰で捉えるためのプロデューサー視点を学ぶ
・コンセプトメイキングを学び個のクリエイタースキルを高める
・売り場・消費者目線からプロダクト開発の仕組みを理解する
主に3つの切り口で実践的なカリキュラムを展開していきます。

 

<講師プロフィール>
*坂口剛氏
株式会社野村総合研究所 プリンシパル。株式会社野村総研入社後、行政の政策立案支援、民間企業の事業開発、地域における創業支援などに従事。また201791日、自身の出身地である熊本県において、くまモンとともに県民の総幸福量を高める事業「くまラボ・フェロー」の12名に就任。

*田中淳一氏
株式会社POPSクリエイティブ・ディレクター/東北芸術工科大学非常勤講師。広告代理店在職中、ほぼ全業種の大手企業のCRを担当。松山市、鳥取市、沖縄県今帰仁村、福岡県須恵町、宮城県登米市などのシティープロモーション、愛媛県の養殖魚ブランディング、茨城県のグローバルPR、今治タオルの商品企画など、現在20都道府県以上で地方自治体のブランディングを担当。国内外国際広告祭の審査員歴、受賞歴、各地での講演実績多数。

*永田宙郷氏
金沢21世紀美術館、デザイン会社を経て、タイムレス設立。地域産業・伝統工芸から大手企業の新規事業開発まで、幅広く課題解決型デザインを中心とした活動を行う。2012年より「ててて見本市」を共同主宰。

 

まず初めに、今年のカリキュラムの進め方についてお話した後、早速来年2月に行われる企業へのプレゼンに取り組むチームの発表をしました。
その後、チーム毎に集まり<円滑なチームの作り方><課題の捉え方>について坂口講師から学びました。

円滑なチーム作りを行うためには、まず相手を知らなければなりません。
自分や相手のタイプを理解することで、コミュニケーションを円滑にするためです。
それぞれ「会話の主導権を握るコントローラー」「アイデアを拡散するプロモーター」「客観的でエビデンスを重視するアナライザー」「協調性が高く、場を和ませるサポーター」の4種類に分類されます。
チームの中での属性を知る事で、相手の得意不得意を認識しながらコミュニケーションを図り相手を慮る事の大切さを学びました。
今後チームで進めていくための一つの指標になるのではないかと思います。
その後は課題や事象、現象をどう捉えるのか、【軸】の定め方についてワークショップ形式で学びました。
アイデアを出す事は無限にできますが、ただ思いつきのアイデアには何の価値もありません。
課題解決に対して軸を定め、道筋に沿ったアプローチ方法(アイデア)を考え、実行することで初めてそのアイデアが活きるのです。

坂口講師のワークショップでは質のいいコミュニケーション、課題の捉え方についてお話いただいたことで、受講生にも新たな発見や気づきがあったのではないかと思います。

 

次に田中講師からはコンセプトメイキングにおいてご自身が重要視されている<着想・企画・定着>について学びました。

クリエイティブは感覚やセンスと思われがちですが、思考作業工程を分解して、技術を高める作業は欠かせなく、その質や量がクリエイターとしての力量につながるといっても過言ではありません。 田中講師は普段ルーティーンを定めており、コンセプトの「着想」のために良質なインプットの時間を必ずとるようにされているそうです。
その良質なインプットを行う事で、土壌(脳)の質を高め、タネが育ちやすい(着想しやすくアイデアが生まれやすい)くし、様々な切り口のオーダーに対しても豊富な着想ができるような状態にする事を意識されています。
この例えは大変わかりやすく、受講生も熱心に耳を傾けていました。
日々企画(アウトプット)をするクリエイターにとっては日常のトレーニング(インプット)は欠かせません。
どんなトップクリエイターの優れた企画やコンセプトにもその裏にも日々のトレーニングがあることを改めて気づかされました。

 

最後、永田講師のカリキュラムは売り場目線から見る商品についてです。
商品を作るメーカーは自身の腕を磨く事や自身の個性やこだわりを強みにしがちですが、それを「なんのために、どのように作るかをよりデザインする」事に注力している人は一体どれくらいに人数がいるのでしょうか。
クリエイターも同じです。自分のらしさを追求するのも大切ですが、その「らしさ」を受け取ってくれる使い手(消費者)やその手前にいる伝え手(ショップなど販売先)を研究し、そこから自身や商品の価値や「らしさ」が伝わるようにブラッシュアップする事が大切ということを教えていただきました。

我々が普段何気なくショップで手にしている商品は様々なショップの基準をクリアして売り場に並んでいます。その商品のどこを評価され、自分が携わっている商品はその商品に比べ何が劣っているのか、どこをブラッシュアップする必要があるのかしっかりとリサーチすることが大切です。
一つ一つ要素を分解することでどこがダメだったのか、次にどうすればいいのか道筋を考える事ができます。
普段永田講師がお付き合いされている大手メーカーが意識されている事や売り場の棚はどのように配分されているかなど、実際のご経験を踏まえて惜しみなくノウハウを披露いただきました。
受講生は聞き漏らすまいと必死にメモを取っている姿が印象的でした。

実質授業としては今回がキックオフだったのですが、どのカリキュラムも濃厚で、まだ咀嚼できていないという受講生もいると思いますが、講師の方のノウハウを惜しみなく披露いただいているので、ぜひそのメソッドを企業の提案に活かしていただきたいと思います。
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<地元参画企業(五十音順)>
S.S.DESIGN
佐藤防水店
シェルエレクトロニクス
糀屋本店
宝来家

<会場協力> 
大分県立芸術文化短期大学

<公式Facebookページ>
おおいたクリエイティブ実践カレッジ 

主催:大分県(商工労働部経営創造・金融課)
企画運営・記事作成:株式会社Barbara Pool