おおいたクリエイティブ実践カレッジ

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クリカレセッション終了いたしました!

2018.10.15.

「おおいたクリエイティブ実践カレッジ」は、 10月14日(土)に大分県立美術館にて、開催されていたDesign Café 4とコラボレーションし、クリカレセッションを行いました。

当日は、大分県内で活躍するクリエイターと共に“大分のものづくり”をテーマに様々な角度からトークを繰り広げました。

第一部は、プロダクトデザイナー松野奈帆さん、グラフィックデザイナー越田剛史さん、そして産業科学技術センターのセンター長吉岡誠司さんを迎え、「大分のものづくり技術とデザインを紐解く」をテーマにトークセッションを行いました。

松野さん、越田さん、吉岡さんによるトークセッションの様子

まずはそれぞれプロダクト・グラフィックの分野でご活躍されている松野さんと越田さんのお二人に、普段のお仕事の内容をお聞かせいただきながら、クリエイティブの役割について簡単ご説明いただきました。
その後、吉岡センター長から、デザインの事例を見ながら、デザインの重要性についてお話いただきました。

 

プロダクトデザイナーの松野さんのお話で印象的だったことは、デザインする工程で一番時間をかける業務は「調査」だということです。
例えば写真の商品は、実際に松野さんが手掛けられた珈琲ドリッパーで、女性的でかわいらしいデザインです。

松野さんがデザインされた珈琲ドリッパー

ですが、プロダクトデザインをする上で一番初めに考えることは表層的なデザインではなく、「いかに美味しく珈琲を淹れることができるか」という点。そのため、まずは既存のドリッパーの構造を研究し、どの形状だと美味しく感じるのかをバリスタと共に研究を重ねられました。
使い心地や味のクオリティを極めることを前提として設計されるのです。
そして、その上で更に製造する効率性等を加味し、コストのバランスを考え、素材の選定を行い、何度何度も試作を重ねて検証を行います。
こうしてようやく商品が完成するのです。

越田さんによる、4つの要素のお話

グラフィックデザイナーの越田さんは、デザインとは「気づく」「考える」「つくる」「広める」の4つの要素があるとお話されました。
デザインを依頼される背景には必ず企業が持つ課題があります。
その本質的な課題に気づき、考えることがデザインする上で重要であるということ、そしてその課題に対し、企業とデザイナーが同じ方向を向くことの重要性についてお話いただきました。

三者三様、様々な切り口でデザインについて語っていただきましたが、吉岡センター長がおっしゃっていた“使い方や使う人の気持ちをデザインする”という言葉が印象的でした。
45分があっという間に感じるほど濃いお話をお聞かせいただきました。

第2部では今回デザインカフェにご出展されているクリエイターによるデザイン活用事例紹介が行われました。

その後、第3部では10月1日に大分県発のクラウドファンディングを立ち上げられた大分合同新聞社の上田さんによりプロジェクト紹介頂きました。

大分合同新聞上田さんとのトークセッション

クラウドファンディング事業「sandwich」は大分で楽しいことを始めたい、大分を面白い場所にしたい、たくさんの人と大分を歓びたい。そんな想いで始まった大分発、大分のためのクラウドファンディング。
現在、4つのプロジェクトが進行中です。
目的としては、中々新規事業を始めたくても資金がなく始められないというモノづくりの企業の方にぜひ参画いただきたい事業となっています。

トークセッションを聞きに来ていただいた方の中にもプロジェクトに参加したいと思っていらっしゃる企業の方もいらっしゃり、今後よりいっそう盛り上がるのではないかなと期待しています。

 

第4部では、メーカー側の視点からとらえるデザインということで、現在クラウドファンディングにも挑戦されている佐藤防水店の佐藤晃央社長にご登壇いただきました。

佐藤防水店の佐藤社長とのトークセッション

佐藤社長には、事業内容と挑戦されているクラウドファンディング事業についてお話いただきました。
佐藤防水店はもともとは、約70年の歴史をもつテント屋でしたが、佐藤社長が新たに技術力を活かした帆布バッグの部門を立ち上げ、その後、そのバッグの販売を中心としたセレクトショップ「SEW」も立ち上げられました。
企業がブランディングや新商品に対する悩みを抱えられている中で次々と新しい事業を展開されているその背景には「まず始める」「職人(社員)に信じる」「そして継続する」という信念がありました。シンプルですが芯のある信念だなと感じました。

半日を通して大分のものづくりとデザインについてセッションを繰り広げましたが、デザイナー、メディア、メーカーと様々な視点から語られる言葉にはそれぞれ重みがあり説得力がありました。
大分クリエイティブ実践カレッジでも企業とクリエイターとより密な関係を気づき、大分ものづくりに貢献できるような場づくりを続けていきたいと改めて感じました。

お越しいただきました皆様、ありがとうございました!
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<ご登壇いただいた方々>(登壇順/敬称略)
NAHO DESIGN:松野奈帆 
株式会社 Design totte:越田剛史 
大分産業科学技術センター:吉岡誠司 
大分合同新聞:上田智博 
佐藤防水店:佐藤晃央 

<会場>
大分県立美術館

<公式Facebookページ>
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記事作成:株式会社Barbara Pool