おおいたクリエイティブ実践カレッジ

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【カレッジレポートvol.2】第2期(2018年度)第2回講義開催

2018.10.3.

平成30年9月29日、大分市の大分県立芸術文化短期大学にて、県内クリエイターと地元企業で新たなイノベーションを起こす『おおいたクリエイティブ実践カレッジ』第2回講義を開催しました。


第2回カレッジ参加者による記念撮影

昨年度から始まったクリカレですが、今年度より、受講生全員が受講できる「共通講座」に加えて、個々の課題解決やスキルアップを目的に受講する「選択講座」を設け、全5回の実践型講座と地元企業への最終プレゼンを行います。

◯共通講座
日本各地及び各業界にて第一線で活躍している講師を毎回1名お呼びし、クリエイターの力で地域から多様な事業を発信する際のアイデアやヒントをいただきます。

◯選択講座(クリエイター等養成講座/プロデューサ養成講座)
受講生はいずれかの講義を選択し、約半年間に渡り、個々の課題に応じたスキルアップを目指すべく、各講座に分かれて全5回の講義及びワークショップ等を実施します。

 

2回目となる今回の講師は、共通講座:山口幹夫(山口商店)、選択講座はプロデューサーコース:坂口剛氏(株式会社野村総合研究所 )、クリエイターコース:田中淳一氏(株式会社POPS)をそれぞれお招きいたしました。

午前中は共通講座が開かれ「生産者と消費者を正しく繋ぐ市場戦略」というテーマについて、山口さんに講義いただきました。

<山口幹夫氏プロフィール>地方の資源を活用した新規事業や海外展開を、国内外の企業・自治体と一緒に企画から実行までを行う。ベンチャー企業の役員、新規事業人材の育成、大学スポーツのGMも担う。

実際に仕事を通してご経験されてきた事業事例を交えながら、90分お話頂きました。普段こういったお話だと成功談を中心にお話頂く所を、今回は山口さん自身の失敗談を通して学ばれたことをお話いただきました。

前職SONYでの“失敗”のご経験からは戦略を絞ることの重要性。
SONYに籍を置きながら、新たな取り組みとして立ち上げたシェアハウス事業での“失敗”のご経験からは事業企画を考える上でのフレームの組み立て方と、それらを考え続け習慣化することの重要性。
3つ目は現在手掛けられている、新たな切り口で商品価値を見出した「泳ぐホタテ」の海外展開を通して体感された失敗“として、海外市場への挑戦時のマーケティングのポイントの重要性についてお話いただきました。

 <事務局の眼>
普段耳障りのいい話がこういった講義の場では主流だと考えていました。
が、今回の山口講師からの失敗という状況を丁寧に分析することで、初めて見える反省点・改善点の視点は、現場にいることで初めて気づける事でもあり、参加する受講生の皆様にとっても、今後起こりうる事でもあるなと改めて感じました。クリエイティブの役割は非常に広義になっているので、山口講師から出てきた市場における戦略・戦術の視点を、経営者視点として考える点として活かしてもらえたらと思います。

講師の山口氏による講義

現在は、全国の生産者と消費者がダイレクトにつながるオンラインマルシェ「ポケットマルシェ」に参画され、事業拡大に向けて戦略を立てておられます。受講生も真剣に聞き入っていた姿が印象的でした。

 

午後からは、受講生自身に選択いただいた講座、プロデューサーコースとクリエイターコースの二つのコースに分かれてそれぞれ講義が行われました。

プロデューサーコースでは、株式会社野村総研の坂口剛氏による、「アイデアの生み出し方・まとめ方・伝え方」をテーマに、具体的な発想方法と共にお話いただきました。
<坂口剛氏プロフィール>*プロデューサー養成講座担当
株式会社野村総合研究所 / 上級コンサルタント。株式会社野村総研入社後、行政の政策立案支援、民間企業の事業開発、地域における創業支援などに従事。また2017年9月1日、自身の出身地である熊本県において、くまモンとともに県民の総幸福量を高める事業「くまラボ・フェロー」の12名に就任。

後半の実践型ワークショップでは前半で学習した「最高最悪の発想法」を用いてチームでのアイデア出しが行われました。

坂口氏から、話をしたことがない人同士でチームを組んでほしいという依頼があったことで最初は戸惑っているチームもありましたが、途中で「対話のコツ」について指南もあり、徐々に面白い意見が飛び交い、限られた時間の中で議論を交わし、最終的には独創的なアイデアが生まれました。

ワークショップの様子

 

クリエイターコースでは、株式会社POPSの田中淳一氏による「コンセプトメイキング」をテーマに、そもそも何故、コンセプトが重要なのか。という話から。普段から情報ソースを得ることをルーティン化することや課題に対して徹底的に調べる重要性についてお話いただきました。

<田中淳一氏プロフィール>*クリエイター等養成講座担当
株式会社POPSクリエイティブ・ディレクター/東北芸術工科大学非常勤講師。広告代理店在職中、ほぼ全業種の大手企業のCRを担当。松山市、鳥取市、沖縄県今帰仁村、福岡県須恵町、宮城県登米市などのシティープロモーション、愛媛県の養殖魚ブランディング、茨城県のグローバルPR、今治タオルの商品企画など、現在20都道府県以上で地方自治体のブランディングを担当。国内外国際広告祭の審査員歴、受賞歴、各地での講演実績多数。

 

後半はプロデューサーコースと同じくチームに分かれワークショップを行いました。
お題は「大分しいたけ」を題材にしたコンセプトメイキングについて。
悪戦苦闘しながらも座学で得た情報をもとにそれぞれ2名のチームに分かれリサーチを行いました。

ワークショップの様子

<事務局の眼>
両コースとも、それぞれの切り口ではありましたが、アイデアやコンセプトメイキングは才能ではなくスキルであり、実践して習慣化することが大切であるとお話されていたことが印象的でした。
特に、コンセプトについては、「明確になっていないと、クライアントの好きか嫌いか、でしか企画やクリエイティブの判断ができなくなる。」これは実際、私共の実際の業務でも普段から起こりうる事で、受講生の皆様にとっても非常に分かりやすい事実だったかと思います。
コンセプトを丁寧に作り上げ、先方にご説明できるスキルを身につけることが、
今よりもステップアップしてのクリエイター活動の一歩につながると確信致しました。


それぞれ次回までの課題も出題されました。普段の業務もある中ではありますが、インプットだけでは終わらせず、どんどん実践で使えるようにスキルアップを促していきたいと思います。
引き続き回数を重ね、2月のプレゼンテーションでの提案発表に向けて、課題の抽出からゴール設定、それを達成する手法の具体化などを行っていきます。
これらの経験を通じて、受講生が大きくスキルアップしていくとともに、地元企業と地元クリエイターによる新たなイノベーションの創出を目指していきます。
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<地元参画企業(五十音順)>
有限会社 家具の丸高
有限会社 カネサダ横尾木工所
株式会社 クマガエ
株式会社 高田魚市場
株式会社 涛音寮(とういんりょう)

<会場協力>
大分県立芸術文化短期大学 

<公式Facebookページ>
おおいたクリエイティブ実践カレッジ 

主催:大分県(商工労働部経営創造・金融課)
企画運営・記事作成:株式会社Barbara Pool